絵本を描いている目的は、そもそも新太(あらた)が天に召されて嘆き悲しむ娘を慰めるためだったのですが、さすがに間もなく中学生の年頃で少しずつ親離れ、絵本離れしてきたため、絵本を描くモチベーションがやや下がってきています。
娘が読んでくれないかも知れない以上、今後絵本を描くことも激減する可能性もあるので、棚卸しの意味も籠めて、娘にこれまでのお気に入りベスト10を選んでもらいました。

では、早速

第10位「ハロウィン」おんなのこと天使うさぎたち13
2011/10/26〜2011/11/4作。 娘にどの天使うさぎがどのような格好をするか、ということを考えてもらいました。一太が作ったうさぴょんの仮装がお気に入りで、当時娘は絵本を読んだあと、「よかったね、うさぴょん!」と抱きしめました。

 

第9位「はなちゃん」おんなのこと天使うさぎたち21
2012/3/2〜2012/3/13作。 はなちゃんというのは、大阪の実家で12年も生きたうさぎです。 大変に人懐っこく、甘えん坊だったので、娘も大阪へ行くたびに遊んでいた大好きなうさぎでした。 残念ながら病気で天に召され、やっぱり娘も寂しがりました。 この絵本では、敢えて大阪のおばちゃん風にキャラクターを設定し、「生き生き」と描くことによって、娘に笑ってもらうとともに、忘れないように印象付けることを目指しました。

 

第8位「みんなのバレンタイン」おんなのこと天使うさぎたち43
2013/1/13〜2013/1/29作。今年も新太が、バレンタインで女の子をからかい、くすぐりの刑を受けています。お菓子作りが好きな娘にとっては、みんなが工夫したお菓子がお気に入りだったようです。

 

第7位「お母さんのマスク」おんなのこと天使うさぎたち80
なんだかんだ言って、やっぱりみんなで仲良くいろんなことをやっているお話が好きみたいですね。あとマグロ。

 

第6位「にんじんをとりに」おんなのこと天使うさぎたち38
2012/11/6〜2012/11/15作。いたずらもののうさぴょんが、村へにんじんをとりに行きました。お姉さんのさくらちゃんはとめたのですが、村娘につかまってしまい。。。時々描く「村娘」シリーズでも、大好きなうさぴょんがいたずらするこのお話がとても好きらしいです。

 

第5位「うさぴょんたちが生まれた日」おんなのこと天使うさぎたち63
2013/12/25〜2014/1/13作。ぬいぐるみのうさぴょん、さくらちゃん、もっちゃんが工場で生産されたときから、おんなのこと一緒に暮らすようになるまでの、ちょっとした苦労の物語。相当感情移入しながら読んでいました。

 

第4位「うさぴょんのケーキ屋さん」おんなのこと天使うさぎたち31
2012/7/20〜2012/8/10作。 この頃、娘が寝る前に必ず即興のお話をねだってきて、このお話は、そのときに即興で話をし、ぬいぐるみ達も使って人形劇のように展開したものです。 娘はそれはそれは気に入って、その後何度も繰り返しこのお話をせがみ、自分でもアレンジしてお話していました。そのため、ほとんどそのまま絵本に描き起こしたものです。

 

第3位「ぬいぐるみたちのレストラン」おんなのこと天使うさぎたち82
「おんなのこの勇者」や村娘シリーズ同様、絵本の中のお話をタッチを変えたやり方です。これも、娘とぬいぐるみ劇をしているうちにお話になっていったものです。やっぱり、自分も参加したということで思い入れがあるのかも知れません。また、息子の絵本デビューでもあります。

 

第2位「ブラックぷーくん」おんなのこと天使うさぎたち54
2013/7/7〜2013/7/30作。暑い日、ぷーくんはアイスを買ってきて、何を思ったのかドライアイスをお風呂に入れたところ、その後長い宿敵となるブラックぷーくんが現れました。娘が実際にドライアイスをお風呂に入れたことをヒントに思いついたお話です。今は準レギュラーとなったブラックぷーくんのデビューで、このお話だけのつもりだったのが、娘が相当気に入ってしまったので、この後もちょくちょく登場します。

 

第1位「台風の林間学校」おんなのこと天使うさぎたち84
正直、納得でもあり、意外でもありました。やっぱり大きくなるにつれて、リアルな絵の方が共感しやすくなってきているのかも知れません。あと、可愛いだけではない動物も好きになってきているのでしょう。

 

以上です

うーん、思った以上に、自分自身のお気に入りと違いがあるなあ、と思いました。でも何となく娘の成長というか、嗜好が垣間見えて、ひょっとしたらまた描くかも知れない絵本の参考になりそうです。